その一軒、一軒の家づくり支えてくれているのが、
高い技術力と、熱い想いをもった職人さんたちです。
そんな職人さんたちに、少しでもスポットを当てることができればとの想いから、当社のブログでご紹介させていただきます。
第1回目にご登場いただくのは、瓦葺き職人として20年以上のキャリアを誇る藤並一人さん。
瓦職人さんインタビュー
瓦も金属も、屋根に乗るもの全般を手がける

さっそく質問に入りますが、今のお仕事を始められたきっかけを教えてください?
高校卒業後、いったん自動車整備の仕事に就きますが、瓦屋の方が面白いなと思って、1年後に今の仕事に戻りました。
友人の実家の瓦屋さんで再び働き始め、その後27歳で独立。
現在は一人親方として、「屋根に乗るもの」全般の施工を手がける。
「和瓦だけ」とか特定のものだけをやる職人さんもいますが、僕の場合はなんでもやる感じです。
ガルバリウム鋼板
「外壁などにも採用されているガルバリウム鋼板は、55%溶融アルミ亜鉛合金メッキ鋼板の事で、アルミの耐食性と亜鉛の防食作用により耐久性・耐食性に富んでいて、亜鉛メッキ鋼板(通称トタン板)の3~6倍の耐久性が期待できます」
出典:リクシルHP 「T・ルーフシリーズ:特長」より引用
ガルバリウム鋼板は15年前後でメンテナンスが必要なので、コスパの良さは瓦だけど、ただ重さは圧倒的に瓦が重いので、見た目のデザインなども含め、好みの問題かなと思います。
同じ屋根でも職人によって葺き方が違う?!
明確な規定もなく、そこは職人裁量で、「より良くしよう」と考えて、自分なりにいろいろとアレンジを利かすことができるのが一番面白いところかな。
すごく上手い仕上げだなとか、これはちょっと微妙かも…といったものもあったり?
ただ、葺き替えなどの改修の場合、瓦の下の状態を見てみないとなんとも言えないので、外観が微妙だから手がけた人がダメとかも一概には言えないんですよ。
あとは、好みの問題もありますし。

もっと極端な例を挙げると、同じ屋根での施工でも、ある職人さんがやると横に20枚乗ってて、別の人だと21枚乗ってるなんてこともあるんですよ。
金槌を自在に扱い、瓦の大きさを調整する!?

建築現場でハンマー(金槌)を使う職人さんといえば、まず大工さんを思い浮かべるかもしれませんが、瓦葺職人さんにも欠かせない道具なんです。
ちなみに、屋根の施工をする職人さんの名称は、
- 瓦葺職人(かわらぶきしょくにん)
- 噴師(ふきし)
といったものが一般的で、瓦葺職人の資格としては厚生労働大臣認定の「かわらぶき技能士」1、2級があります。
その瓦葺職人さんが使うのが瓦用金槌で、玄能(ゲンノウ)とも呼ばれます。
そのゲンノウといっしょに使うのが、鏨(タガネ)という道具です。
削るだけではなく、タガネで薄い線を入れ、瓦を割ったりもするそうです。
カッターなどでダンボールなどに切り込み線を付けるイメージですかね。
割った後の切断面にもタガネを当て、きれいにしていきます。
ヤスリをかけるイメージですね。
ちなみに、今は「割る」ことより機械を使って切ることの方が多くなったそうですが、割って調整しないといけない局面は必ずあるそうで、職人さんの腕の見せ所です。
瓦葺職人としての仕事のやりがい

その際に、「これで今日から安心して寝られる」「助かりました」と感謝のお言葉をいただいたときに、今の仕事をやっていて良かったなと実感します。
一通り経験してきましたが、それらを上手く組み合わせたようなものができる現場があれば、挑戦してみたいですね。
あとは、屋根の仕事は基本的には雨漏りをさせないことなので、今後も一つひとつの仕事を丁寧に手がけていければと思います。
さいごに
今回は、日生ハウジングの家づくりに携わってくださる職人さん紹介の第1回として、瓦葺き職人の藤並さんにご登場いただきました。
藤並さんには、新築物件はもちろん、当社が現在進めている橿原市今井町の古民家の屋根の改修も手がけてもらっています。

今回ご登場いただいた藤並さんをはじめ、今後も
私たちは職人さんたちと一緒に、誠実で、高い品質の家づくりに取り組んでいきます。
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