一軒、一軒の家づくりを支えるのは、各工程を担ってくれる職人さんたちの技術力。
そんな日生ハウジングの家づくりを担ってくださっている職人さんにスポットを当て、紹介するコンテンツの第2回は、サイディング(外壁)職人の外園(ほかぞの)さんです。
インタビュー、よろしくお願いします!
というわけで、この記事では外園さんのインタビューをお届けするとともに、
サイディングをはじめ、家づくりの外壁施工に関する情報をお届けします!
知っておいて損はない知識ですので、よろしければ参考にしてください。
外壁サイディング職人さんインタビュー

コーキングとは
建築物において、気密性や防水性のために施工される隙間を目地材などで充填すること。また、その材料であるパテなどを充填材・コーキング材(caulking compound)・コーキング剤(caulking agent)または単にコーキングと呼ぶ。
出典:wikipedia
サイディングボードなどの外壁材を張っていった場合、継ぎ目に必ず目地(めじ)ができます。
その目地を埋め、雨などによる浸水を防ぐのがコーキングです。
なお、コーキングは業者や職人さんの中には「シーリング」と呼ばれていることもありますが、施工の中身に違いはなく、コーキング=シーリングという認識で問題ありません。

上の写真が外壁の目地で、そこにコーキングガンで充填材を流し込んでいきます。
サイディングボードとは?

家の購入を考えたことがある方なら、「サイディング」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
簡単にいうと、「パネル外壁材」のことで、このサイディングボードを貼り付けていくことで住宅の外壁が形成されます。
以前はモルタルなどを塗るのが外壁の主流でしたが、昭和50年ごろからサイディングボードが急速に普及し始めました。
施工期間が短く、安価というのが一番のメリットでしょう。
サイディングボードのメリット
- 工期が短く、人件費などを抑えられる
- 耐火性・耐久性に優れている
- 品質が安定している
- デザインのバリエーションが豊富
サイディングボードのデメリット
- コーキング(シーリング)が劣化しやすい
- コーキングにより、メンテナンス費が発生する
- 熱を吸収しやすい
ただし、最近では上記のデメリットを解消する新しいサイディングボードも出てきています!
(こちらについては、後ほど紹介しますね)
外壁材=サイディングボードの進化でシーリングレスに!?
サイディングボードの施工には、板と板の継ぎ目に目地ができ、それを埋めるコーキング(シーリング)作業が必要と上でご紹介しました。
しかし、近年では外壁材の進化により、目地のないフラットな外壁を実現した「シーリングレス工法」が主流となってきてます。
左右もですが、特に縦のラインがズレていると施主さんとしては気になると思います。

この空間の幅を揃えないと、凸凹になってしまい、それを下から見上げると縦のラインがガタガタになってしまうですよ。
壁の下地材とサイディングボードの間には、空気を通すために空間が設けられています。
一昔前の工法ではこの空間がなく、板を下地材に直貼りしていました。
けど、壁とボードの空間の幅をぴったりと合わせるのはなかなか大変そうですね…。
というわけで、次の段落ではその調整法について詳しくご紹介します。
サイディングの1mmのズレを調整する!?

おさらいをすると…
写真のように、壁の下地材とサイディングボードの間に専用の金具をかませ、それでボードを固定します。
これにより壁とサイディングの間に空間ができ、空気の通り道ができることで、万が一外から水が入ったとしても、乾燥しやすいというメリットがあります。
で、こんな感じに金具をいくつも取り付け、サイディングボードを固定していきます。
上でもご紹介しましたが、
この壁とボードの隙間の間隔が均一じゃないと、
当然歪みが生じ、「ボードの両端が真ん中近辺に比べ
1ミリ浮いている」なんてことが起こるわけです。
ちなみに、数ミリの調整っていうのはどうやってあるんですか?

この外園さんのこだわりと、施工技術はメーカーさんからも高い評価を得ています。
外壁メーカーのビデオ教材のモデルにも!

日生ハウジングでは、現在旭トステム外装株式会社のサイディングボードを採用しています。
同メーカーが出している外壁施工の教材用DVDに、外園さんが講師役のモデルとして出演ご依頼を受け、今現在その教材が日本中で利用されているんです!
ちなみに、出来上がった教材のDVDは、ご自身でも見られたんですか?
と、照れ笑いを浮かべる外園さんですが、この教材DVDの出演や年間施工実績などが評価され、2015年には旭トステムから「感謝状」が送られています。
採寸→カット→貼り付けを繰り返す

サイディングボードは、1枚1枚設置場所の寸法を測り、最適なサイズにカットして利用します。

こんな感じで、採寸した大きさに合わせてサイディングボードをカット。
切り口の部分にはヤスリをかけ、最後に表面と同じ色のペンキを塗って、それを壁に貼り付けていきます。

配線などを通す必要がある箇所には、こちらもきちんと位置を測り、該当場所に穴を開けます。
手を抜かないのは当たり前ですが、こうした一つひとつの工程への妥協のないこだわりが、メーカーからも一目置かれる完成度の高い仕上がりにつながっているようです。
旭トステム外装のサイディングボードの魅力
日生ハウジングでは旭トステム外装のサイディングボードを採用しています。
同メーカーを選択している理由の一つが、シーリングレス工法に対応しているところ。
ただ、シーリングレス工法は一般的になってきているので、それだけは大きなアドバンテージにはなりません。
旭トステム外装のサイディングには、同社独自の施工部材「カンシキくん」を利用します。

外園さんが指差している、この溝がカンシキくんで、正式には「カンシキくん目地ジョイナー」といい、この部材があることで板と板のつなぎ目が目立ちにくい、シーリングレスのきれいな仕上がりを実現します。
メンテナンス費用を考えると、目地のあるなしで30年で100万円近くの差が生じます!!
▲ヒビが入っている目地
なお、窓やサッシ周りといった細かな部分は、構造上コーキング施工は行います。
(見た目は変わりません)
工法や部材に関する詳細については、下のメーカーページも参照ください。
旭トステム外装「ガーディナル」 三辺合ジャグリ工法
外壁職人を少しでも長く続けるのが目標

と、特に謙遜する感じでもなく、自然な感じでお話くださった外園さん。
穏やかで優しそうなお人柄でありつつ、仕事には絶対妥協しない職人気質を持ち合わせている感じが、カッコいいなと思いました。
さいごに
今回の記事では、外壁職人の外園さんのインタビューととももに、外壁施工やサイディグボードの基礎知識のことなどについてご紹介しました。
家づくりの参考にしていただけるとうれしいです♪
今回ご登場いただいた外園さんをはじめ、今後も
日生ハウジングは職人さんたちと一緒に、誠実で、高い品質の家づくりに取り組んでいきます。
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