日生ハウジングのメイン営業エリアである桜井・橿原のおすすめ店をご紹介するコンテンツの第5弾は、
橿原の老舗のパン・洋菓子店の「ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋」さんです。
ちなみに、アイキャッチ画像・右側の方がオーナーシェフの上田好孝さんです。
ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋に行ってきた!
スズ屋 地図・アクセス

ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋の基本情報はこちら。
ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋
- 営業時間 08:30〜19:00
- 定休日 日曜日
- 電話 0744-27-2246
- 住所 奈良県橿原市見瀬町2006
最寄り駅は、
- 近鉄吉野線 岡寺駅 徒歩 5分
- 近鉄 橿原神宮前駅 徒歩 10分
となり、駐車場も完備されています。
大正期に創業の老舗菓子店

スズ屋の創業は大正時代で、現・オーナーシェフの上田好孝さんは3代目。
お店は和菓子屋さんとしてスタートし、当時は旧吉野街道沿いにお店がありました。
先代のときにパンとバタークリームのケーキを始めて、私が入ったときから生クリームのケーキも出すようになりました。
そう語ってくれた上田さんですが、もともとはパティシエをめざしていたわけではなかったといいます。
乳製品メーカーの社員から菓子職人に

上田さんはもともと大手乳製品メーカーで品質管理の仕事をしていました。
でも、上田さん自身はそれまでパン屋お菓子づくりはされたことがなかったんですよね?
その後戻ってきて、昭和54年からお店に立っています。
先代が平成15年に亡くなり、好孝さんが3代目のオーナーとなった際に店名をスズ屋から現在の「ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋」に改め、今の形態のお店がスタートしました。

そんな上田さんが若かりし頃より腕を磨き、内外から高い評価を得られているのがバタークリームの薔薇です。
バタークリームの薔薇が美しいケーキデコレーション
バタークリームで作るデコレーションの薔薇。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、昔はデコレーションケーキの定番として、職人にとっては必須の技術でした。
実物は、こんな感じのものですね。

このバタークリームのデコレーションをはじめ、その技術と後進の育成への貢献が高く評価され、上田さんは、
- 現代の名工(卓越した技能者)
- ものづくりマイスター
- 27年秋「黄綬褒章」受章
などに認定・受賞されています。

ちなみに、バタークリームの薔薇の細工は最近あまり見かけなくなっているとのことですが、「教えてください!」って訪問を受けることはないんですか?
請われるとうれしいものですし、求められればいつでもお伝えはしています。
昔ながらのパンが魅力。店内にはカフェスペースも

和菓子店としてスタートしたスズ屋が、二代目のときに取り組みだしたのがパンの製造です。

また、店内にはカフェコーナーが設けられ、購入したパンやケーキとともにお茶を楽しむことも可能です。
カウンターも入れると20席以上あり、ゆっくりとくつろぐことができます。


店内は常連さんを中心に、とても落ち着いた雰囲気。
また、「何十年ぶりに来ました!」といったお客さんも少なくないようで、これも老舗ならではですね。
(たまたま取材中に来られたお客さんの中にも、数十年ぶりです!とお声かけされていた方がいました)

8:30~11:00の時間帯にモーニングサービスもやっており、
- パン(ホットドッグ、サンドイッチも可)
- サラダ
- ゆで卵
- 飲み物
- 小さなケーキ
これだけついてお値段は500円~570円!
「スズ屋のパン」は地域の学校給食にも

ちなみに、先ほど上田さんが「店内で販売しているパン」といったのにはワケがあって、実はスズ屋さん、パンの卸業務も手がけられています。
納入先は、
- 学校給食
- レストラン
- 道の駅
- 幼稚園
といった感じで、学校給食は昭和30年代から続けられており、この地域の子どもたちは「スズ屋のパンを食べて育った」というわけですね。

先ほど、今は少子化だからってお話がありましたが、昔はすごい数だったんじゃないんですか。
とくに昭和60年くらいまでは子どもの数も多かったし、本当に今とぜんぜん違いましたね。

僕はオールマイティーに、なんでもやりますけどね。
スズ屋さんのケーキを実食!

お店の由来やパンのご紹介が続き、出てくるのが遅くなってしまいましたが、お待ちかねのケーキです。
というわけで、くるみちゃんに食べたいケーキを選んでもらいました。


という彼女が選んだのがこちら、
木苺のケーキ(390円・税込)とアイスココア。

見た目もかわいらしかったのでこれにしました♪
ケーキを手がけられているシェフに一言いただきました。
旬の時期には、上のイチゴは地元の「あすかルビー」を用いるとのこと。
それでは、実食です!

イチゴ好きな私には、ピッタリな味でした!!
洋菓子職人として後進の指導にも力を入れる

現在スズ屋のケーキと焼き菓子を手掛けるのが、先ほど一言コメントをいただいた、こちらの國分利夢(こくぶ りむ)さん。
洋菓子を学ぶためフランスに留学し、その関係で昨年(2018)の秋に専門学校を卒業。
冬からアルバイトとして働き出し、今年(2019)の4月から正社員として勤務されています。
アドバイスが必要なときや、求められれば助言はしますが、自分で考えないと職人は成長しませんからね。

実際、これまでに多くのスタッフがスズ屋で修業し、独立していきました。
3代目の好孝さんが、これまでにスズ屋で指導した職人だけでも10名近くいるといいます。
お店だけではなく、専門学校で先生になっている子もいますし、そうした後進の指導には今後も力を入れていければと思います。
良し悪しは周りの人が決めるので、自分で「できた!」と頭でっかちにならず、聞く耳を持つことが大切です。
逆に言うと、半人前のときはそれができていないので、謙虚になって努力し続けることが大切だと思います。
創業時から受け継がれるスズ屋のおはぎ

ケーキ、パンとご紹介してきましたが、焼き菓子のラインナップも充実!
もちろん、焼き菓子も手作りで、安心安全でおいしいものが並びます。


お土産や贈答品としても、ご好評いただいているんですよ。
このあたりで「スズ屋のおはぎ」といえば、それなりに知られている感じでして。
近隣の方々はもとより、吉野からのお客さんや中には県外から毎年来ていただいている方もいます。
ただ、そんな感じなので、お彼岸の時期は毎年大忙しになっちゃうんですけどね(笑)
橿原市にあるケーキ屋「ネイロ」と「スズ屋」の関係

以前、こちらのブログでも取り上げたことのある橿原市にある人気のケーキ屋さん、Neiro(パティスリー・ネイロ)。

上の記事でも少し書いていますが、ネイロのオーナーシェフである上田嘉規さんは、スズ屋の上田好孝さん息子さんなんです。
もし店をやりたいんだったら、スズ屋にこだわらず、外で自分のやりたいようにやりなさいって。
けど、ちょっと事情がいろいろとありまして…。
スズ屋のある橿原市大軽町には、丸山古墳があります。
(橿原市見瀬町・五条野町にもまたがっており、奈良県では最大、全国では第6位の規模の巨大古墳)
スズ屋のある場所もその領内で、建物の増築などが自由にできないなどの制約があるそうです。
いずれにしても、ご自身と同じ道に進まれたのはうれしかったですか?
前回、ネイロを取材した際に、息子の上田嘉規さんに実家であるスズ屋のことを伺うと、
とのことでした。
その想いは親子で共有されているようで、
まとめ

橿原市にある老舗の菓子店、「ベーカリー・スイーツ・カフェ スズ屋」さんをご紹介しました。
- 日常使いのカフェ、パン屋さん
- お彼岸のおはぎ
- 記念日のデコレーションケーキ
そして、地域の方にとっては「給食のパン」としてもおなじみのスズ屋さん。
「まだ行ったことがない」という方も、ぜひ一度足を運んでみてください!
ここに取材に行ってきて!というお店などがございましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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