日生ハウジングのメイン営業エリアである桜井・橿原のおすすめ店や名所をご紹介するコンテンツの第9弾は、
大正、昭和のレトロな家具・雑貨を中心にリメイク・販売されている「ひつじ屋」さん(桜井市)の工房にお邪魔しました。
ひつじ屋 アクセス

ひつじ屋さんは通販を専門にされているので、「販売店舗」はありませんが、以下に連絡先を記しておきます。
ひつじ屋
- 電話 090-7095-1415
- メールアドレス info@hituji-ya.jp
- ホームページ → コチラ
- 住所 奈良県桜井市上之宮18番地
アンティーク家具・雑貨の「ひつじ屋」ができるまで

ご紹介が遅くなりましたが、こちらがひつじ屋オーナーの吉岡希世さん。
さっそくですが、吉岡さんがひつじ屋さんを始められるまでの経緯について教えてください。家具職人は以前からされていたんですか?
モノづくりは好きでしたが、当時は仕事が忙しく、趣味程度に何かを作るといったこともなかなかできない感じで…。
年齢的にもこれ以上歳を取ると、方向転換をするのは難しいかなと。


大学4年生のとき、建築家の方が大阪で開催されていた「女性のための木工講座」に参加したという吉岡さん。
そのときは趣味程度に学び、簡単な棚を作ったくらいだったが、講師の方が言っていた「仕事としての技能をつけたいなら、職業訓練校に行った方がいい」という言葉が頭に残っていた。
ちなみに、吉岡さんが通われた職業訓練校はこちら。
木工所での修業時代を経て、家具職人として独立

それで小さな工場にお世話になることにしました。
どれくらいの期間で一つの家具をすべて任されるようになったんですか。

職業訓練校に通いはじめた頃には、将来的には独立して、一人でやることを目標にしていた吉岡さんだが、いざ近所で工場を借りようと探してみると、なかなかいいところがみつからなかった。
そんなところへもってきて、以前勤めていた福祉関係の知り合いの方から、仕事のお誘いが入る。
理想的な工場がみつかり、ひつじ屋をオープン!

再び福祉の仕事をやりはじめて、間もなく近所で工場を借りる。
しかし、電気の配線を引かないといけなかったり、床も修繕が必要だったりと、「ちょっと不満なところがあった」という。



こちらの工場は、以前は家具屋さんが使っていたということで、広さ的にも申し分なし。
電気の配線も通っていて、機械さえ入れればすぐに使える状態だった。
こちらの物件を借り受け、福祉の仕事と並行して開業の準備を進める。
そして、2013年6月にひつじ屋のネットショップをオープンさせた。
ひつじ屋のレトロ家具・雑貨へのこだわり

大阪とか神戸のアンティーク家具のお店をいっしょに回ったりして、そのときに一から作るだけじゃなく、修理をして再生するこういう世界もあるのかと興味を持ったのが最初です。
あとは、一人でやるとなると、材料を買って、それを加工して、一からすべてを手がけていくというのも限界があるかなと思って。


ひつじ屋さんがメインで取り扱うのは、大正から昭和40年代ごろまでの家具、雑貨。
とくに、大正から昭和初期の洋家具に力を入れている。
あとは、私自身が和家具ではなく、西洋家具の勉強をしてきたということもあって、そのジャンルの家具を中心に扱っています。

レトロ家具の修繕のポイント

例えば、ムク材とかだと削って塗装し直せば新品みたいにできますが、そうするとレトロ家具の味わいはなくなってしまいますからね。

木が腐ってるとか虫食いがひどいといった場合は部品を替え、家具として使えるようには修繕します。
手間がかかるものほど愛おしいくなり、修繕が終わったときの達成感も大きいです。
レトロ家具の仕入れのポイント

ただし、私一人でやっているので、奈良とか大阪辺りの距離しか動けない感じではありますが。

けど、いろいろなお客さんにお会いする中で、「自分が選ぶんじゃなくて、お客さんに選んでいただいて、好きに使っていただこう」と、今ではこだわりの枠は大きく緩めています。
価値観は人それぞれで、例えば、
- 自分では「いまいちかな」と思っていた商品をお客さんが気に入ってくる
- 元々の用途とは全く違う使い方で商品を愛用される
といったケースを目の当たりする中で、「自分が選ぶんじゃなく、好きに使っていただこう」という考えになっていったという吉岡さん。
今では、家具は実用品であり、生活を楽しくしてくれる「道具」を販売する材料屋さんというスタンスで仕入れや販売をしているという。
ひつじ屋 おすすめアンティーク家具!

ここからは、ひつじ屋さんのおすすめレトロ家具をご紹介します。
※商品はすべて取材時のもので、在庫がなくなっているケースもありますので、ご了承ください。
商品はひつじ屋さんHPで購入することが可能です
一つ目は、上の画像にもあった氷式のレトロな木製冷蔵庫。


今でいう、クーラーボックスのようなイメージですね。
ですので、昭和24年から30年くらいまでに製造されたものじゃないかと思います。
お店の什器なんかにもおすすめです。
>>氷式のレトロな木製冷蔵庫【アサヒビール/リボンシトロン】
2つ目は、音の鳴る前面「黒柿」のハーモニカ箪笥です!

一見、とくに変わったところのない箪笥ですが、ちょっとした仕掛けがあって…。

・
・
・

中にハーモニカが仕込まれていて、アコーディオンと同じ原理で、引き出しを引いたり押したりすることで音が鳴る仕組みになっているみたいです。
実際の音はこんな感じです。
思わぬモノとの出会いがあるのもアンティーク家具の楽しさ

箪笥だと新聞が敷かれていることが多いので、こんな感じで古い新聞が出てきたりすることもあります。


他には、昔の映画のパンフレットやチラシが入っていたり。

他に珍しい物は何かありましたか?
あとは、印鑑証明が出てきたことがありますが、このときは持ち主の方がわかったので、ご連絡してお返ししまた(笑)

こちらの写真のように、昔の裁縫箱に針などの道具が入っていることもよくあるそうで、こうした「思わぬ出会い」があるのもレトロ家具を取り扱う楽しみになっているという。
ひつじ屋の由来

ちなみに、屋号の「ひつじ屋」の由来を伺うと…
横長の黒目が、怖いって方も多いのですが、焦点が定まってない、ボーっとしているようで、広く見ているところが深いような。
とのことでした。
補足として、「一人作業が好きな割に、羊のように群れるのも好きなんでしょうね」と吉岡さん。
まとめ

今回は桜井市にある、通信販売専門のアンティーク家具専門店「ひつじ屋」さんをご紹介しました。
商品はこちらのサイトから購入可能です。
ひつじ屋さんHP
楽しかったです。
日生ハウジングのブログでは、みなさんが普段ご利用されている地域(桜井市・橿原市近郊)の人気店や取り上げてほしいお店を募集しています。
ここに取材に行ってきて!というお店などがございましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。
- フリーダイヤル 0120-46-3362
- メールでのお問い合わせはコチラ