住まいのノウハウ

24時間換気システムってどれがいいの?現時点での結論を出してみた。

部長・迫田

こんにちは!営業部長の迫田です。

24時間換気システムはどれが良いですか?

住宅のお仕事に携わっていると、お客さまからよくご質問を受けます。

ここ10年で住宅の断熱・気密に関心が集まるにつれ、住まいの換気についても注目が集まっています。

各メーカーが24時間換気システムの商品を販売していますが、家づくりのこだわりや考え方によって、ハウスメーカーや工務店が換気システムを選択しています。

そこで今回から2回にわたり、

  • 24時間換気システムについて
  • 当社が現在標準採用している24時間換気システム
  • おススメの理由
部長・迫田

ここに焦点を当てて、24時間換気システムのご紹介をいたします。

当社のおススメは「ルフロ400」

24時間換気システムは、各メーカーが様々な商品を販売していますが、

先に結論から申し上げますと、

日生ハウジングでは、日本住環境(株)の第3種集中ダクト排気型の「ルフロ400」を標準採用しています。

日本住環境(株)ルフロ400商品ページ

ルフロ400の特徴
  • 第3種換気の排気型集中換気システム
  • ダクトレス給気・ダクト排気の設計
  • 換気の際の音も静かな静音設計
  • 1カ月で約103円と省エネ設計で毎月の電気代が安い
  • 本体の排気ファンのメンテナンスは年に一回の低い頻度

詳しくは、以下に記載しますが、ルフロ400は「第3種換気システム」と呼ばれる換気システムになります。

部長・迫田

第3種換気システムは、「自然給気」・「機械排気」の仕組みになっています。

当社ではルフロ400を2018年から標準仕様として採用中です。

24時間換気システムとは

24時間換気システムの比較の前に、住まいの換気について少し勉強しましょう。

部長・迫田

皆さま、換気と聞いてどんなことをイメージされますか?

家の換気は、「窓を開けること」

これが一番シンプルな答えです。

ただ、建築基準法の観点から述べると、2003年7月の建築基準法の改正により、住宅のシックハウス対策として新築住宅の24時間換気が義務化されました。

シックハウス症候群

新築の住居などで起こる、倦怠感めまい頭痛湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の呼び名。(参照:wikipedia)

住宅のシックハウスの主な原因は、建材(壁紙や床材)を施工する時に使う塗料や接着剤などの化学物質による室内の空気汚染が原因とされています。

2003年7月の建築基準法の改正によって、2時間に一度、家中の換気をして空気を入れ替えましょう。

という解釈で、改正の肝になるのが、「機械(換気システム)を使って24時間常に換気しましょうね。」という事なんです。

部長・迫田

つまり「窓を開ける」だけではなくて、窓を閉めた状態でも機械を使って24時間換気できる家を新築する必要ができました。

住まいのシックハウスの対策として、2003年7月からは新築住宅に24時間換気システムの義務化

24時間換気の大事な2つの約束

24時間換気システムには、換気方法や性能の違いにより複数の種類があります。

部長・迫田

ただ、どんな換気システムを選んでもこれだけは、家を建てられたお客さまに守ってほしいお約束が2つあります。

24時間換気システムの2つの大事な約束
  • 24時間換気システムを止めない!
  • メンテナンスを怠らない!

どんなに高性能な24時間換気システムを導入しても、この約束を守れないと充分な換気ができない恐れがあります。

特に「24時間換気システムを止めてしまう大きな理由」として、

  1. 冬に冷たい空気が入ってくる
  2. 花粉の時期にとめてしまう
  3. 換気システムの本体の故障
部長・迫田

この3つが大きな要因です。

加えて、「メンテナンスを怠ってしまう」と、換気扇本来のパワーが発揮できません。

そうなると、新築時の換気計算の通りに換気が行われない可能性があります。

換気システムを止めてしまったり、メンテナンスを怠ると、室内の換気不足になります。

換気不足によって起こること
  • シックハウス対策が充分にできない
  • 湿度が排出されず、結露が発生
部長・迫田

換気が不足すると、住宅のシックハウス対策はおろか、室内で発生した湿気も外に出ていかず、結露が起きて、それが「カビ・ダニ」の原因になることも。

快適な住まいには「換気」が欠かせません。

つまり、換気は止まってはいけないし、正常に作動するように定期的にメンテナンスをする必要があります。

部長・迫田

そのためには、なるべく「換気の2つの約束」を守りやすいシステムを導入しましょう。

換気不足にならないために、換気の2つの約束を守りやすい商品選びを。

24時間換気システムは全部で3種類。それぞれのメリット・デメリット比較

24時間換気システムは、第1種換気~第3種換気まで、全部で3種類あります。

24時間換気システムの種類
  • 第1種換気システム(機械給気・機械排気)
  • 第2種換気システム(機械給気・自然排気)
  • 第3種換気システム(自然給気・機械排気)
部長・迫田

24時間換気システムは、「機械」を使うことが前提でしたね。

つまり、給気・排気のどこで機械を使うかで、種類が分かれます。

■第1種換気

換気には空気を外から送り込み(=給気)、部屋の中の空気を外に出す(=排気)ふたつの流れが必要です。その給排気を共に機械で行う第1種換気。

熱交換システムを取り入れ、冬場も暖かい空気を給排できるところも魅力になっています。

■第2種換気

排気側は自然換気、給気側は機械換気で行います。

※クリーンルームなどで採用される方式で、住宅ではほとんど使われることがありません。

■第3種換気

排気側を機械換気、給気側を自然換気で行います。

一方を自然換気にすることでファンの駆動エネルギーが小さく、第1種換気と比較して電気代が安くなるのが大きな特徴です。

部長・迫田

第2種換気システムは、ほとんど住宅では使われません。住宅で使う換気は第1種換気・第3種換気になります。

大きな違いは、部屋に空気を入れる(給気)ときに、

  • 機械給気(第1種換気システム)
  • 自然給気(第3種換気システム)

ここが大きな違いになります。

さらに第1種換気と第3種換気の違いは、「熱交換」です。

部長・迫田

この「熱交換」という言葉。あまり聞きなれない言葉ですよね。

全熱交換器(ぜんねつこうかんき)は、ビル、住宅等の空調換気に使用され、換気によって失われる空調エネルギーの全熱(顕熱温度潜熱湿度)を交換回収する省エネルギー装置である。

参照:wikipedia

24時間換気システムを止めてしまう理由に、

冬に冷たい空気が入ってきて寒い。といった声がありましたね。

部長・迫田

外からの冷たい空気が少し温められて入ってくる。それが熱交換なんです。

例えば、温度熱交換率90%の第一種換気システムを住まいでは、

外気が0℃、室内が20℃の場合、室内の20℃の空気は排気すると、外気が18℃になって今度は室内に給気されます。

つまり、「熱交換システム」が備わっていると、

  • 冬は、外の冷たい空気が少し暖められた室内に入ってくる
  • 夏は、外の暑い空気が少し冷まされて室内に入っている
部長・迫田

これは、第1種換気だけに備わっている機能なんです。

  • 1種換気:外の冷たい(暑い)空気が暖められて(冷まされて)入ってくる
  • 第3種換気:外の冷たい(暑い)空気がそのまま入ってくる

ちなみに、全熱と似た言葉に「顕熱」があります。

部長・迫田

空気中の「湿度」を交換するかどうかの違いです。

顕熱と全熱

顕熱交換:温度だけを交換する

全熱交換:温度と湿度を交換する

一般的には、温度と湿度の両方を交換できる全熱交換が推奨されています。

この顕熱と全熱は、第1種換気にしか備わっていません。

性能面では第1種換気の方が優れています。

しかし、その分導入費用が第3種換気に比べて割高になります。

部長・迫田

第3種換気から第1種換気にすると、商品代金と施工費でおよそ45万~50万円の費用アップに。

それに第1種換気は、給気と排気を両方を機械で行うので、

ランニングコスト(月々の電気代)も3種に比べると割高になります。

加えて、「熱交換」に使う「熱交換素子」のメンテナンス料金も必要になります。

部長・迫田

性能面の比較と共に、イニシャルコスト(導入費)とランニング(月々の電気代)やその他のメンテナンス費用とのコストバランスを検討することが大事です。

ダクト式とダクトレス式

24時間換気システムには、換気の方法によって3種類に分かれました。

部長・迫田

そしてさらに、「ダクト式」と「ダクトレス式」に分かれます。

ダクト式は、その名の通り、ダクトを天井や壁の裏側を通して空気の流す方式です。

反対にダクトレス式は、ダクトを使わずに、壁に給気口を取付て空気を流す方式です。

部長・迫田

ダクト式の一番の大きなメリットは、換気をコントロールしやすくなる点です。

設計時の換気計算の通りに空気の流れを循環させやすく、空気が滞ることなく換気されやすくなります。

部長・迫田

ルフロ400の換気計算の例です。

このように設計段階で換気も計画します。

しかし、ダクト式のデメリットとしては、ダクト内の汚れの問題が挙げられます。

日本では、海外と比較してもダクト内の洗浄が出来る清掃業者さんが少ないのが現状です。

マンションや商業施設ではよくありますが、戸建てになると清掃業者の数も少ないのが現状です。

とりわけ、問題は給気用のダクト

給気ダクトの内部が汚れてしまっては、室内にそのまま汚れた空気が入ってくることになります。

広報・塩谷

そうなんですね。ダクト式を選んではダメってことですか。

部長・迫田

はい、給気にダクトを使う商品はあまりおすすめではありません。給気にはダクトレスが良いでしょう。

給気用のダクトは、ダクト内部の汚れが室内にまき散らしてしまうリスクがありましたね。

一方、排気用のダクトは、ダクトの中に汚れてしまっても、家の外に排気するダクトなので、実はさほど問題にはなりません。

つまり、ダクト式の換気システムを採用する場合は、

  • 給気側はダクトレス
  • 排気側はダクト

このダクト式の24時間換気システムを選ぶ際は、このポイントに気を付けてあげてください。

もう一方のダクトレス式の一番のメリットは、上記で述べたようにダクト内の汚れのことを気にしなくても良い点です。

部長・迫田

しかし、ダクトレス式のデメリットは計画換気に不安がある点。

例えば、ダクトレスの第1種換気の場合で考えてみましょう。

ダクトレスの第1種換気というのは、70秒ごとに給気と排気が入れ替わるシステムになっています。(※メーカーごとに秒数の誤差はありますが、おおよそ70秒前後です。)

部長・迫田

つまり、この一定の時間間隔で換気を行うのです。

しかし、家全体の換気を目的とするのに、70秒毎では、換気不足になる問題点があります。

部屋に新鮮な空気が給気されて70秒後に、今度は排気に切り替わります。

限られた時間では、家全体の換気が出来ずに、狭く限られた範囲内で空気が循環する、まさに「ショートサーキット」現象を引き起こしてしまいます。

部長・迫田

「ショートサーキット」が起こると、給気口、もしくは排気口の周辺は、すごく換気されやすいんですけども、家の中心部分の空気が動きにくくなります

結果、換気システムの一番大事な「2時間に1回の換気をし続ける」という役割が果たされないリスクが大きいんです。

ダクトレス式は、ダクト式のように天井の中に換気システム本体装置を仕込みません。

その中でどこまで性能が期待できるのか。

正直、意見が割れるところではありますが、「換気の目的」を果たすためには、現段階ではダクトレスはあまりおススメではありません

このようにダクト式、ダクトレス式にそれぞれにメリット・デメリットがあります。

現段階で、どちらがより優れているという判断は出来ません。

部長・迫田

当社では、それぞれの良いところを組み合わせた「ダクトレス給気・ダクト排気型の24時間換気システム」をおススメしています。

  • 換気には、ダクト式・ダクトレス式の2つがある
  • ダクト式の方が換気のコントロールに向いているが、ダクト内の汚れがデメリット
  • ダクトレス式は換気のコントロールにやや不安
  • ダクトレス給気・ダクト排気型のシステムがおススメ

メンテナンスの上で注意したいこと

部長・迫田

冒頭の換気の大事な2つの約束。2つ目を覚えていますか。

広報・塩谷

メンテナンスを怠らない!

どんなハイスペックで高価な換気システムを導入しても、メンテナンスを欠かしては充分に換気が出来ません。

24時間換気システムのメンテナンスとしては、

  • 給気フィルターの掃除
  • 排気ファンの掃除

おおきく分けて2つ。

部長・迫田

空気の出入りする場所、ここのメンテナンス(お掃除)が大事になります。

当社が標準採用している第3種換気システムの「ルフロ400」でご覧いただきましょう。

先ずは、給気フィルター(スクウェアフロー)

室内の汚れた空気を綺麗にしてくれる24時間換気システムなのに、給気フィルターが汚れてしまうと、室内に汚い空気が入ってきます。

汚れやすい「給気口」のフィルターは、定期的に(2から3か月に一度位は)フィルターのお掃除を心がけましょう。

給気口のフィルターのお掃除に加えて、排気ファンのお手入れも欠かせません。

排気ファンに埃がたまると、排気のパワーが落ちてしまいます。

そうなっては、十分な換気が出来ない可能性がありますよね。

年に一度は、排気ファンの清掃・埃を落としてあげましょう。

広報・塩谷

次回の記事で、メンテナンスの実演をご紹介しますね。

  • 換気システムはメンテナンスが命
  • 定期的にお掃除をして、しっかりパワーを維持しましょう。

24時間換気のメンテナンスは欠かせません。

けども、ついつい放置しがちに。

その原因はお手入れの面倒くささ。

なので、少しでもその煩わしさを防ぐため、

部長・迫田

給気フィルター・排気ファン。どちらも、なるべく手の届きやすい場所にあるものを採用しましょう。

そして、なるべく工具を使わなくてもよくて、簡単にお手入れができるシステムがおススメですよ。

面倒なメンテナンスにならないために、なるべく、メンテナンスにあまり手間がかからないシステムを導入しましょう。

加えて、24時間換気システムは機械なので、やっぱりいつかは壊れます。

壊れると換気は止まってしまいます。

部長・迫田

換気扇が壊れたから、そのまま放置されているお客様をたまにお見かけしますが、快適な暮らしのために修理はしましょう。

でも気になるのはやっぱり修理価格。以下が価格の目安です。

修理価格の目安
  • 換気本体のモーター交換:80,000円~100,000円
  • フィルター:数100円~数1000円
部長・迫田

24時間換気システムを販売しているメーカー毎に多少の前後はあるけど、相場はこの辺りになります。

故障時の修理費用が高いと、ついつい壊れたまま放置しがちに。

なので、故障したときでも、なるべく安く修理出来る24時間システムを選んでおくことが大事です。

  • メンテナンスを怠ると、換気不足になる
  • 定期的に給気フィルター・排気ファンを掃除すること
  • なるべく手の届く位置に給気口・排気ファンのある商品を選ぶこと
  • 換気本体の機械が壊れたときの修理費用も新築時に考えておくこと

さいごに

樹脂窓(サッシ) 遮音性 通気性

いかがでしたか。

今回は、24時間換気システムについて、以下のポイントをお話しました。

  • 当社が採用中の第3種換気の排気型集中換気システム「ルフロ400」の特徴
  • 24時間換気の義務化の流れ
  • 24時間換気システムの種類
  • 「ダクト型」と「ダクトレス型」
  • メンテナンスについて

24時間換気システムは、現在様々なメーカーが取り扱っていますが、

現時点での当社の推奨は、第1種換気・第3種換気のどちらもダクトレス給気・ダクト排気型の換気システムです。

ダクトレス給気・ダクト排気型をおススメする理由は、

  • 換気のコントロール
  • 給気側ダクト内の汚れ

この2つが大きなポイントです。

部長・迫田

では、ダクトレス給気・ダクト排気型の第1種換気と第3種換気。どちらを選ぶべきか。

次回の記事では、当社が採用しているダクトレス給気・ダクト排気型の第3種換気システム「ルフロ400」について、詳しくご紹介いたします。

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荒木
こんにちは、日生ハウジングの荒木です! 家づくりや分譲地の情報はもちろん、桜井や橿原のお店のことなど、地域のお役立ち情報なども発信していきます。

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