こんにちは。営業部長の迫田です。
前回のブログ記事「24時間換気システムってどれがいいの?現時点での結論をだしてみた。」
今回はその続きとして、当社で標準採用をしている第3種換気システムのルフロ400についてご紹介をいたします。

先ずは、ルフロ400のおさらいをしておきましょう。
- 第3種換気の排気型集中換気システム
- ダクトレス給気・ダクト排気の設計
- 換気の際の音も静かな静音設計
- 1カ月で約107円と省エネ設計で毎月の電気代が安い
- 本体の排気ファンのメンテナンスは年に一回の低い頻度

こちらがルフロ400の換気システムの本体。
先日の社内研修会での写真です。

当社がルフロ400を採用する理由は、
- 換気のコントロール
- メンテナンス
- 価格面
主にこの3つになります。
では、一つずつ見ていきましょう。
目次
換気量のコントロールがしやすく、スイッチを切ってしまう心配ゼロ

ルフロ400は、換気量を調整しやすい点が特徴です。
換気量を調整、どういう意味ですか?
ルフロ400の特徴として、下の写真のつまみのボリュームで自由に換気量を調整できます。

室内で焼肉を家族で楽しんだ後に、早く空気を換気したい時などは、つまみのボリュームを上げることで、換気の強弱をコントロールできます。
確かに早く空気を入れ替えたい場面って生活の中でありますよね。
つまみの位置は最大で9まであり、普段は2から3.5位の間で常時換気を行います。

日常のシーンによって強弱の使い分けが出来るんですね。これは便利かも!
そして、個人的に一番気に入っている点が、
ルフロ400は室内に電源スイッチがないんだよ。
え、そうなんですか?
はい、天井裏に設置してある本体に電源スイッチがついていますが、室内側から電源スイッチを操作できないようにしてあるんです。
けど、これによって換気の大事な約束が守れます。
下の写真のような、24時間換気システムの電源スイッチは見たことなるかな?
はい、お友達の家でみたことあります。

24時間換気を「うっかり」切ってしまうOB様がたまにいます。
そういえば、友達も冬に寒いからって切っていたような。
一昔前の24時間換気システムのように、室内からスイッチで入/切の操作ができないので、換気のし忘れがなくなります。
つまり、ルフロ400は、換気の大事なお約束「24時間換気システムを止めない!」という事をを守りやすいんですよ。
- ルフロ400の電源スイッチは室内にない
- 「うっかり換気を止めてしまう」ことを防げる
さすがに電源ブレーカーが落ちると、ルフロ400の電源も切れますので、そこは注意してね。
24時間付けっぱなしでも大丈夫。月々107円の電気代。

確かにルフロ400は電源スイッチを切ってしまう心配はゼロですね。
ただ、24時間ずっと付けっぱなしの電気代はどうなるんですか?
電気代、気になりますよね。
ルフロ400の一カ月の電気代で約107円ほどです。
えっ、24時間ずっとつけっぱなしなのに?!
驚きだよね。ただ、この数字はメーカーのシミュレーションソフトの算出結果によるものだから、家の大きさや形によって、多少変動するよ。
でも月々の電気代金が100円台ってすごく安いですね。驚きました!

ちなみに、第1種換気システムでは、電気代金は毎月800円前後かかります。
この月々の電気代の安さが第3種換気システムのルフ400のメリットの一つになります。
24時間ずっと換気し続けるので、こういった点はとてもメリットがありますね!
家は建てて終わりではないよね。
そこから暮らしが始まるから、毎月のランニングコストにもしっかり目を向けましょう!
- 月々の電気代金を抑えられるのが第3種換気システムのメリット!
- ルフロ400は、その中でも特に電気代を安く抑えられる。
メンテナンスは工具不要で楽ちんお手入れ

では続いては「メンテナンス」
ルフロ400はメンテナンス性も優れています。
24時間換気は、メンテナンスを怠らない!でしたね。
- 給気フィルターの掃除
- 排気ファンの掃除
つまり空気の出入りする場所、ここのメンテナンス(お掃除)が大事になります。
給気フィルター
ルフロ400の給気口は「スクウェアフロー」と呼びます。
へぇ、なんか格好いい名前ですね。

壁に取り付けたこの部材が「スクウェアフロー」です。ここから外の空気を室内に取り込みます。
ルフロ400は、第3種換気システムでしたね。
なので、スクエアフローを通して、外気を自然に給気します。
このフィルターについた汚れを掃除で吸ったり、スポンジのように水洗いも大丈夫。
カバーを外すと

これがフィルター

このフィルターを取り出す

黒く汚れているという事は、空気をろ過出来ている証拠。2カ月に一度はフィルターを掃除してあげましょう。
結構汚れるんですね。それだけ汚れをガードしているんですね。

このフィルターの埃をはたいたり、水洗いして汚れを落としてあげましょう。


わぁ、綺麗になりましたね!
水洗いした場合は、充分に水気をとってから、スクウェアフローに戻してくださいね。

あれ?ちょっとカバーの上が空いていますよ?
いや、これでいいんだ。
スクウェアフローは、外からの冷たい空気の流入の対策もしてる給気口なんです。
どういう事ですか?
第3種換気システムのデメリットに、冬に給気口から冷たい空気が室内に入ってくるというのがありましたね。
そして空気の性質上、冷たい空気は下、つまり床部分にに留まります。
エアコンで暖めていても、冬に足元が冷たく感じるときがありますね。
しかし、スクウェアフローは従来型の給気口と違い、冷気が直接足元に行かないような工夫を施されています。

従来型の第3種換気システムの「足元が寒くなる」という問題点を改善した給気口となっています。
- ルフロ400の給気口はスクエアフロー
- 中のフィルターは2、3ヶ月に一度掃除
- スクエアフローは冬の寒さ対策に考慮した設計
排気ファン
では続いては、ルフロ400の「排気ファン(羽)」のメンテナンス。
本体に内蔵された羽は、4つのステップでお手入れできます。

あれ、でも本体はどこにあるんですか?
ルフロ400は天井隠蔽型のシステム。だから天井裏にあるんですよ。

点検口の蓋を開けると、

これが本体になるんだよ。
なるほど。この本体の中に、排気ファンがあるんですね。
では、ここから4つのステップで排気ファンを取り出しましょう。
- スイッチを切る
- カバーを回して外す
- ナットを外す
- 排気ファン(羽)を外す
①スイッチを切る
先ずは、ルフロ400の電源スイッチを切りましょう。
スイッチはここ

電源を切って、動作が止まったことを確認してから次のステップへ。

青色のランプが消えたら、運転が止まっています。
②カバーを回して外す
スイッチを切ったら、次は本体のカバーを外しましょう。
カバーは手で回して外します。
工具が要らないんですね。便利かも♪
あ、でも脚立は要るから上り下りの際は気をつけてくださいね。

グッと力を入れて、時計回りに。
カバーが外れたら、足元に注意をして、一旦カバーを下に置きましょう。
③ナットを外す
次は、カバーの内側のナットを外しましょう。ナットも手で回して外せます。

これが排気ファン(羽)を固定しているナットです。小さいからなくさないようにね。

④排気ファン(羽)を外す
そして最後のステップ。排気ファン(羽)を優しく取り出します。

外せましたね!
これが本体の排気ファン(羽)です。
ナットを外すと、スッと取り外せます。

取り外した排気ファン(羽)の埃や汚れを綺麗にお掃除しましょう。

そして、最後に電源をオンにして、完了。ですね。

本体のカバーにも取り外しの手順が記載されています。最初は戸惑いますが、慣れれば簡単ですよ。
脚立は必要だけど、工具が要らないから私でも出来そう!
- 本体に内蔵された羽のお手入れを年に一度
- 本体は洗面化粧室の点検口の真上
- 4つのステップで工具は不要(脚立は必要)
ルフロ400はコストパフォーマンスが良い

価格の内容の前に、前回の記事の内容をおさらいをしましょう。
当社では、24時間換気システムは、ダクトレス給気・ダクト排気型の換気システムをおススメしています。
- 換気には「ダクト式」と「ダクトレス式」がある
- ダクト式はダクト内の汚れがデメリット
- ダクトレス式は換気のコントロールにやや不安
- おすすめは、ダクトレス給気・ダクト排気型
つまり、選択肢として、
ダクトレス給気・ダクト排気型の第1種換気システム
ダクトレス給気・ダクト排気型の第3種換気システム
この2択になると思っています。
どちらもダクトレス給気・ダクト排気型の換気システムがポイントってことなんですね。
これで選びやすくなりましたね!
そうだね。選びやすくなったとは思います。
しかし、ダクトレス給気・ダクト排気の第1種換気は、国内ではマーベックス社制の「澄家」のみなんだ。(※2021年3月現在)
(株)マーベックス 第1種換気システム 「澄家DC」商品ページ

え、1社だけなんですか?
そうみたいだね。
そして残念ながら、当社では「澄家」の施工実績がありません。
将来的にモデルハウスでの実装を検討する予定です。
なるほど、それで以前に換気の勉強会を社内で行っていたんですね。
「熱交換」が備わっている第1種換気の方が、性能面では間違いなく優れています。
ただ、第1種換気は価格面がデメリット。
参考までに、「ルフロ400」と「澄家」の参考価格です。
第1種換気システム 「澄家」:358,600円(税込)
第3種換気システム 「ルフロ400」:224,900円(税込)
上記の金額は、モデルハウスでの参考価格です。家の大きさ・形状によって多少前後します。
へぇ、結構差額があるんですね。
実はつい先日、新築をご検討のお客さまから、マーベックス社以外のメーカーの第1種換気(ダクト給気・ダクト排気)のお見積りのご相談を受けました。
それで色々と資料を取り揃えてたんですね。
結果的に「ルフロ400」との差額が43万円でした。(商品代+工事費)
そんなにも違うんですね!
けど、第1種換気システムには、「熱交換」機能があるので、冬の暖房費の節約になるんじゃ?
うん、確かにそうですね。しかし、この「熱交換」にもエネルギーを消費します。
そうなんですか。じゃあ、「熱交換」するにも、余分な電気代が発生するんですね。
そうだね。そしてさらに、「熱交換素子」って言う部品を定期的に交換する必要があるので、割とメンテナンスにお金が必要になるんですよ。
仕組みが複雑になると、それだけ余分に手間がかかるってことだと思います。何事もシンプルが一番かもしれませんね。
- 第1種換気は第3種換気よりも性能面で優れる
- 第3種換気システムは、導入費(イニシャルコスト)と電気代(ランニングコスト)がメリット
さいごに

今回は当社がルフロ400を採用している理由についてご説明しました。
- 換気のコントロール
- メンテナンス
- 価格
つまり、換気の大事な約束
換気を止めない!
メンテナンスを怠らない!
この2つの約束を守りやすい「ルフロ400」をおススメしています。
どれだけ良い換気システムを使っても、「換気」しないと意味がないですもんね。
そうだね。2つの約束は大前提。
換気って複雑なようでシンプルですね。
何事もシンプルが一番!
最後にまとめると、
換気システムは確かに快適な住まいにとっては、とても大事な要素。
換気も大事だけど、断熱・気密性能の高い家を作って、
将来にわたってメンテナンスがシンプルな第3種換気システムで、コストバランスの良い心地よい家づくりを目指す。
以上のことから、ダクトレス給気・ダクト排気型の第3種換気システムのルフロ400をおススメしています。
ルフロ400についてもっと詳しく知りたい方は、いつでもお問い合わせください。 モデルハウスで実物をご覧いただけます。 住まい創りに大切な24時間換気システムのこと、ぜひ調べてみてください。